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●ティンパニー「手締め式」と「ハンドル式」 | |
ティンパニは半球状の胴(ケトル)に皮を張った構造になっており、その皮を均一に張ることによって、はっきりした音程が作れる事が特徴である。 |
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左の写真は私が所有しているヤマハの手締め式ティンパニーである。 白い部分がヘッドで、通常の仕様である白いティンパニー様のプラスチック・ヘッドが装着されている。 このヘッドの周辺を銀色の枠(リム)で押さえ、そのリムをネジで締めて、ヘッドの張力を変えて音程を変える。 左の写真で解るように、ネジ受けは楽器本体に固定されている。構造がシンプルなので、故障もなく、取扱いは簡単だが、チューニングには技術が必要となる。 特に演奏中に限られた時間の中で均一に定められた音程にチューニングするためには、耳の訓練をしておかなければかなり厳しいのだと思う。 |
その一方、「ハンドル式」と「ペダル式」は、ネジで皮を均等に張る所までは同じだが、そのネジの受け部分をワイヤー等で引っ張ることで音程を変えてやる方法である。 |
右の写真は私が所有しているラディックのハンドル式、20インチのピッコロ・ティンパニーである。 ネジ受けの部分かカム状になっており、その下からワイヤーが本体の内部に入っているのが解ると思う。 このワイヤーが引っ張られる事で、カムが動き、リム全体を引っ張り、音程が変わる仕組みである。 こうしたワイヤーでリムを引っ張る方式の楽器では、ヘッドは予め全体を均一に調整(チューニング)されているので、上の写 真の様に個々のネジにはハンドルが付いていない。 余談だが、このハンドルには結構バチが引っ掛ったりする。指を引っ掛けて骨折した人もいるとか… |
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楽器の胴の中に入ったワイヤーは一つに纏められ、下に引っ張ったり弛めたりされる訳だが、その制御を左の写
真にあるように手元に取付けられた大きなハンドルで行うのが「ハンドル式」のティンパニーである。 |
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