1911年 ホセ・パロネラはスペインのカタロニア地方での貧しさから抜け出すために新天地オーストラリアにやって来ました。 最初はサトウキビ畑の労働者として働いていたホセは、少しずつではあるものの着実に自分の財産を増やし、次第に土地の成功者となって行きます。 1924年にホセは意気揚々とスペインに戻りますが、十数年間も手紙一つ出さずにほったらかしにしていた婚約者は既に結婚していました。そこでホセはこの婚約者の妹であるマルガリータと結婚し、二人一緒に再びオーストラリアに戻って来ました。
貧しい農民の一家に育ったホセは、幼い頃から祖母に育てられたと言います。そして、祖母が話してくれたおとぎ話に魅せられて「何時か自分のお城を建ててそこで暮らしたい」という夢を見ていたそうです。 オーストラリアに妻マルガリータと戻ったホセは1929年に現在パロネラパークが立てられている土地13エーカー(約16,000坪・東京ドーム1.13個分)の土地を購入し、夢であった『自分のお城』の建設に取りかかりました。 |