鍵盤打楽器は、私が所属しているオーケストラではそれ程出番があるとは言えない。しかし、特にシロフォンなどは出番がある時には結構難しいパッセージ等が書かれていて、演奏には苦労させられる。
 鍵盤打楽器を演奏する上で、一番問題になるのは、モデルによって音版の幅のサイズが異なる亊だと思う。一つの音版の幅が8mm違うと、オクターブではその差はほぼ1音の違いとなるため、譜面 と指揮を見ながら演奏していると、全く違う音を叩いてしまう亊もありえる。そういった意味でも、私は出来るだけ慣れた楽器を使用する亊にしている。


 

マリンバ Marimba
YM-410F(YAMAHA)

ヤマハの4オクターブの楽器で、音版はFRP素材のアクースタロンというモデルである。
屋外でのイベントで使用する亊を前提にして入手したため、湿気の影響を受けにくいメンテナンスの楽なこのタイプを選択している。
オーケストラではマリンバの出番は殆ど無いが、吹奏楽では時々使用される。
出来ればマリンバでソロの演奏が出来る程の技術を身に付けたいと思っているが、なかなか難しい。


グロッケンシュピール Glockenspiels
SG-100(SAITO)

標準的な2オクターブ半の音域のグロッケン。
音版は硬質スチールで、表面はマット処理をされている。
この楽器は鍵盤打楽器の中では一番オーケストラで活躍しているが、とにかく重たいのである。何の気無しに持ち上げようと思っても持ち上がらない程である。それだけ重量 があるので、スタンドはヤマハのキーボード(鍵盤楽器)様のしっかりしたモノを使用している。
 

 

シロフォン Xylophone
SX-30(SAITO)

3オクターブのポータブル・タイプのシロフォンである。
音版はグラスファイバーで、多少クセはあるものの、音の響きは良い。上のグロッケン・SG-100より一回り大きいサイズで、同じようにかなりの重量 がある。
通常は写真の様に専用スタンドにセットして演奏している。


ヴィブラフォン Vibraphone
VS-220(SAITO)

少々小さめの幅のFスケール・3オクターブの標準的なコンサート・タイプの楽器である。
音版は高力アルミニューム合金で、シルバーアルマイト処理をされている。
我家の車には組み立てたままの状態で積み込む亊も可能で、主に吹奏楽等で使用するが、少人数でのアンサンブルで使う亊の方が多い。
マリンバと同じ様にソロで演奏出来る技術を身に付けたいと思っている。

 

 

卓上鉄琴 TG-60G(YAMAHA)

上記のサイトー社のグロッケンの重さに堪え兼ねて、普段の練習に簡単に持っていけるようにと思って入手したヤマハ社の子供向けの教育用楽器である。
音版はアルミ合金で、調律も作りもしっかりとしている。しかし、通常のグロッケン用のマレットを使用するとヘッドの重さに負けてしまい、あまり良い響きが得られない。
楽器付属のマレットや、かなり軽めのマレットを使えばかわいらしい音が響く。また、シロフォン用の綿巻きのマレットでもしっとりした奇麗な響きとなる。
『剥がせる音階名シール』というのが付属していたが、楽器屋さんで「こんなの使わないでしょ?」と聞かれ「何かで使って下さい」と置いてきてしまった。


卓上木琴 TX-6(YAMAHA)

上の卓上鉄琴同様、運搬の苦労から逃れたい一心で入手した楽器である。
音版はアフリカン・パドウクで、幹音(ピアノの白鍵部分)には音階が書かれている。
正直言って音質にはそれ程期待はしていなかったが、思った以上にちゃんと鳴ってくれている。ただ、通 常のシロフォン用のマレットでは音版が負けてしまい、叩いた跡がクッキリと付いていく。この楽器も頭の軽いマレットや綿巻きのマレットを使うのが正しい使い方なのであろう。

 

 

メタルフォン Metalphone
NG10(SONOR)

ドイツのソナー社の子供向けの教育用楽器である。
音版は鋼合金を使用してあり。調律もしっかりとしている。
ソナー社では「子どもがその人生の最初に出会う楽器は、最も美しい音色と正確な音程のものでなければならない」という理念で教育用楽器を製作しており、この楽器も子供向けで音量 は小さいものの、小さな会場等での演奏では結構活躍している。
音版は一枚一枚外す亊も可能で、ファ♯とシ♭の音版が附属していて、それらを取り換えることで、ハ長調だけでなく、ト長調、ヘ長調としても使用可能。


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