清水中央ロータリークラブ創立10周年記念事業

 タイ・ジャトープー村への小学校寄贈(1999年4月)

 1998年3月 清水中央ロータリークラブの例会で、タイのチェンライにおいて山岳民族の子供たちに対し、里親制度によって就学の機会を与える活動を行っている三輪 隆さんと、三輪さんが主催する『さくらプロジェクト』の活動、そして日本からタイを訪れた里親の方と子供たちの交流を紹介するビデオが放映されました。
 このビデオを見て強い感銘と感動を受けたメンバーは、創立10周年記念事業を『さくらプロジェクト』への援助とすることに決定。生子哲男実行委員長が『さくらプロジェクト』日本事務局を通 じて、タイの三輪さんと連絡を取り、チェンライ市内から約20km離れたラフ・ニ族のジャトーブー村に、新しい小学校校舎を建設する事業がスタートしました。
 1998年10月 雨期が明けたジャトーブー村で小学校新校舎の工事が始まりました (雨期の期間は、山間地に位置するジャトーブー村へは工事のトラックが入れない)。校舎の完成は1月で、2月の旧正月には竣工式典が行なわれることも決まりました。
 1998年12月 『さくらプロジェクト』から「貧しい山岳民族の村で配付する、古着・生活用品の支援」の依頼があり、急遽支援品を集めてタイへ送ることになりました。
 しかし、メンバーが持ち寄った品は予想をはるかに上回る量となり、とても一度の航空便では送りきれなかったため、残りは2月にタイに行くメンバーが手荷物として持っていくこととなりました。
 1999年2月 野々村1998年度会長、江川1998年度幹事、生子10周年実行委員長をはじめとする15名が、支援品がギッシリ詰まったリュックサックを手にタイに出発しました。
 2月13日 成田空港から6時間のフライトを経てバンコク入り。バンコクで1泊した後、空路チェンライに到着したメンバーは、翌朝15日に『さくらプロジェクト』が運営する「さくら寮」を見学し、ピックアップトラックの荷台に備え付けられたベンチシートに座って山道を揺られること約1時間。ジャートーブー村に到着しました。

支援品が詰まったリュックを三輪さんに手渡す(さくら寮にて)

ピックアップトラックの荷台に乗ってジャトーブー村へ

 村人の演奏に迎えられ、女性たちが注いでくれる水で手を清めながら村に入り、真新しい小学校校舎の前で竣工式典が始まりました。
 村長の挨拶の後、ジャトーブー村小学校のソムヌック・インカー先生と、ルアミット村小学校(ジャトーブー村小学校はルアミット村小学校の分校となります)のパチョン校長先生からのご挨拶があり、清水中央ロータリークラブの野々村会長による除幕式と挨拶、そして、衣料品などが入ったリュックの贈呈が行なわれました。
 式典終了後は、真新しい小学校の校舎の中を見学して、村の広場に準備された祭壇で行なわれた、村の子供達による踊りを見ながら食事をご馳走になりました。

学校前の広場で行われた式典の様子

式典の終了後、子供達の踊りを見ながら食事をご馳走になった

 チェンライへ戻る車の中で、ジャトーブー村での村を挙げての歓迎の様子や、屈託のない笑顔を見せてくれた子供達のこと等を話ながら、創立10周年記念事業として行なわれた『ジャトーブー村への小学校新校舎寄贈』の成功と意義を大きく感じ、メンバー一同「本当に来て良かった」という感動を味わうことができました。
 1998年2月24日・25日 静岡新聞の朝刊に、タイへ同行して取材をしてくださった静岡新聞社編集局の菅本裕久氏によって「タイ 山の村に学校 清水中央ロータリークラブの教育支援」というタイトルで、2回にわたってタイにおける当クラブの記念事業の記事が掲載され、大きな反響がありました。
 

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